今回紹介する本は、自律神経が健康に与える影響や、自律神経のコントロール方法を解説した一冊です。
自律神経の中でも副交感神経をメインに据えて、副交感神経を下げずに上げる生活習慣を提案しています。
自律神経とは?
自律神経は内臓や血管の機能をコントロールする神経で、24時間365日休まず機能し続けることで私たちの生命活動を支えています。例えば心臓の拍動や呼吸は意識しなくても動き続けていますが、これは自律神経の働きによるものです。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、必要に応じてお互いにバランスを取っています。
この二つの神経は、車の機能にたとえるなら、アクセルとブレーキのようなものです。運動するときや頭を使うときなど、心身が「興奮」するときに優位に働く交感神経はアクセル、くつろいでいるときや眠るときなど、心身が「リラックス」するときに優位に働く副交感神経はブレーキです。
自律神経と健康
自律神経のバランスは健康に深く関わっています。体がもっともよい状態で機能するのは、実は、交感神経も副交感神経も両方高いレベルで活動している状態のときだったのです。逆に自律神経のバランスが崩れると病気になりやすくなります。特に血流が悪化してしまうことが大きな問題で、体中をめぐる血液の質が落ちてしまうことで、様々な病気のリスクが上がってしまいます。
ストレスの多い現代社会は、交感神経が高く、副交感神経が低い状態になりやすい環境です。したがって、副交感神経を高い状態に保つことが健康な人生を送ることにつながってきます。
自律神経のコントロール法
では、どうすれば副交感神経を高くすることができるのでしょう。副交感神経はリラックスしている時に優位に働くので、「ゆっくり」を意識した生活を実践することで副交感神経を高く保つことができます。
大きく分ければ、するべきことはたった二つです。
一つは、副交感神経を下げてしまうことをやらないこと。
もう一つは、副交感神経が上がることを積極的に行うことです。
そして、この二つに共通するキーワードこそが、実は「ゆっくり」なのです。
例えば、以下のような生活習慣が提案されています。
- 深くゆっくりとした呼吸
- 充分な睡眠
- 朝一番のコップ一杯の水
- ジョギングよりウォーキング
- 笑顔
- …etc.
自律神経を整えて好循環へ
自律神経のバランスが良くなれば、体の状態が良くなり、パフォーマンスが上がり、余裕ができ、さらに体の状態が良くなり、と好循環に入ることができます。この本ではそのための方法がたくさん紹介されているので、自分に生活に合ったものを取り入れて習慣にして、好循環に入っていきたいところです。
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