私は骨髄移植によって血液型がB型からA型に変わっています。移植後、血液型について先生に聞いたり自分でも調べたりして、このブログでも何度か触れていますが、今回はそれらをまとめてみました。
移植で血液型が変わる
造血幹細胞移植では造血システムをドナーのものに入れ替えることになるので 、患者とドナーの血液型が異なる場合、移植後の血液型はドナーの型になります。赤血球の寿命が約120日なので、移植後4ヶ月ほどは元々あった赤血球と新しい赤血球が混在していますが、やがてすべてがドナー由来のものとなります。
移植後の輸血に使われる血液型
元々の赤血球と新しい赤血球の混在している時期は、輸血の際にその状態に適した血液型を選ぶ必要があります。患者とドナーの血液型が同じならその血液型を選べばいいのですが、異なる場合は血液型の組み合わせによって決定されます。下の表は、異なる血液型が混在している時期の輸血で選択すべき血液型を示したもので、厚生労働省の「血液製剤の使用指針」という資料から引用しています。
血液型 | 不適合 | 血液型 | 輸血 | ||
---|---|---|---|---|---|
ドナー | 患者 | 赤血球 | 血小板,血漿 | ||
ABO血液型 | 主不適合 | A | O | O | A(なければABも可) |
B | O | O | B(なければABも可) | ||
AB | O | O | AB | ||
AB | A | A(なければOも可) | AB | ||
AB | B | B(なければOも可) | AB | ||
副不適合 | O | A | O | A(なければABも可) | |
O | B | O | B(なければABも可) | ||
O | AB | O | AB | ||
A | AB | A(なければOも可) | AB | ||
B | AB | B(なければOも可) | AB | ||
主副不適合 | A | B | O | AB | |
B | A | O | AB | ||
Rho(D)抗原 | 主不適合 | D+ | D- | D- | D+ |
副不適合 | D- | D+ | D- | D+ |
なぜこのようになるのかざっくり言ってしまうと、赤血球が持っている抗原と血漿中にある抗体というものが反応してしまうとマズイので、反応しない血液型の赤血球と血小板(血漿)をそれぞれ選ぶ必要がある、ということです。
私の場合は、元がB型で、ドナーさんがA型なので、主副不適合(major and minor mismatch)となり、赤血球はO型、血小板はAB型の輸血を受けました。
移植して約4ヶ月ですべての赤血球がドナー由来のものになると、ドナー型の輸血になります。ただ、その頃にはもう輸血は必要なくなっているケースが多いと思います。私も移植して4ヶ月後はもう退院していて輸血はしていません。
現在
私が気になっていたのは、もし輸血が必要な状況になったらどうすればいいのかということでした。先生に聞いたこともあるのですが、どうもはっきりしません。ちゃんと調べないと断言できないということなのかもしれません。
まあA型でいいでしょうし、そもそも輸血する場合は原則として検査した上で適切な血液を使うので、心配することはないかなと思っています。
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