入院37日目、骨髄移植当日
さあ、いよいよ移植です。その日の移植前
7:00- 起床大事な日ですが、いつものように朝はやって来ました。体重52.2kg、朝の体温36.6℃。前日の夜中は手足や顔が火照って変な感じ。熱が上がったかと思いきや、いたって平熱でした。
7:30- 採血、抗生剤
ドナーさんから採取した骨髄が届いて処理してから移植となるので、夕方くらいになると言われました。ちなみに、私のこれまでの血液型はB型でしたが、ドナーさんはA型なので、これからはA型人間です。
11:30-13:30 赤血球輸血
抗体の関係上もっとも影響がないということで、O型の血液が輸血されました。
13:45- 抗生剤
14:45- ハプトグロビン(溶血予防)
15:00- ドナー骨髄到着
ここで到着。無事届いてよかった。このあと処置をした後、17:00から移植ということになりました。
17:00- 骨髄移植
17時頃、ベッドに寝転んでいる横ではいろいろ準備がされていました。と言ってもそこまで物々しい機械とかがあるわけではなかったです。部屋の外では家族が全員集合。窓越しに様子を見ていました。
準備も終えて待っていたところに主治医の先生が登場。手にしているのは移植する骨髄液の入ったちょっと大きめの注射器。骨髄液は普通の血液と変わらないように見えました。
血液型が同じ場合、採取したドナーの骨髄液をほぼそのまま入れることができますが、今回は血液型が違うため、いろいろ取り除く必要があり、結果として60ml程度になったそうです。たったこれだけのものが自分の命をつなぐと思うと不思議な感じでした。
あとは静脈に入れるだけ。通常の腕からの輸血と同じように左腕にルートを確保して、そこに注射器をつなげて先生が少しずつ入れていきました。
体調の変化を確認しつつ、ゆっくりと静かに入れていきました。60mlですからあまり時間はかかりませんでした。いったん押し切った後、注射器に付着している分を生食か何かで薄めて余さず入れました。
骨髄液を入れること自体は10分もせずに終了しました。なんだかすごくあっけなかったです。下の画像は、骨髄液を入れた跡です。こんなんですからね。採血のときと変わらない。
骨髄移植は、骨髄を採取して注入するということだけで考えると、ドナーさんのほうが大変な思いをします。ドナーさんは、マルクとは比べものにならない量の骨髄を取られる。こちらは注射器でチュ~っと入れるだけ。申し訳ないんだか、ありがたいんだか、本当に感謝です。
入れ終わってから1時間は、15分ごとにバイタルの計測がありました。
18:00- その後
そのあとは、いろいろ点滴が入っていきました。手足のが火照っているのが気になる。
夕食はさほど食べられず。点滴に栄養が入っているので、そのせいもあるでしょう。まったく食べない人もいるそうで、ムリして食べる必要はないです。
最初の日は大きな変化はなく、体も動いてひとまず安心しました。
あとがき
骨髄液を入れる瞬間、「ああ、もう本当に後戻りできなくなったな」と思いました。移植するまでは、白血病とはいえ、移植ありきで進んでいたので、極端に言ってしまえば、多少病状が悪くなっても移植するからそんなに影響はないという意識がどこかにあって、そのおかげで比較的冷静でいられたのです。未来に到達点が見えている安心感とでも言うのでしょうか。
でも移植をしてしまえば、ここからはどうなるか分からない。一寸先は闇。セーフティネットはもうないという不安・怖さを感じました。
とはいえ、まだ始まったばかり。ここから造血幹細胞が生着するまでのおよそ2週間がいちばん危険な状態です。先の不安よりもまずはここを乗り切ることに集中しよう、と切り替えました。
60mlですか・・・少ないですね
返信削除私のときは1ℓくらい入れました。ちなみに26のBからBでした
かなり違いますね。1ℓは時間がかかりそう。
削除私の場合は血液型が違ったため仕方がないですが、少しもったいない気もしました。