[4-10] 入院24～26日目：脱毛、剃髪、蓄尿

入院中活躍したコロコロと、スキンヘッド中に使っていたニット帽

当時の日記

入院24日目

体重52.5kg、体温36.4℃。

移植までもう2週間を切ってきた。そろそろ移植本番に向けて先生からの説明がある。

いよいよだな。時間の感じ方はかなりゆっくり、けどジワジワと確実に近づいている。不安はある。何が起きるか分からない。

できることをやるだけだ。笑って退院できることを信じる。

今日のメニュー

• 採血
• 抗生剤（朝夕）
• 強ミノ（朝）

輸血の間隔が空いているのは、きっと血球が回復し始めているからだろう。

脱毛継続中。昨日今日で一気に薄くなった。中途半端で残ってるのもかっこ悪いので、刈ってしまいたい。

入院25日目

体重52.6kg、体温平熱。

今日のメニュー

• 抗生剤（朝夕）
• 強ミノ（朝）

来週はいろんな検査が待っている。まあ粛々とやるだけ。

入院26日目

体重52.7kg、朝の体温36.8℃。

今日はメニュー

• 抗生剤（朝夕）
• 強ミノ（朝）
• ルート消毒
• 蓄尿（16:00～翌16:00）
  • 腎臓の検査用に24時間尿をためる。

髪がどんどん抜けていくのがうっとうしいので、カミソリを持ってきてもらって、母に剃ってもらいました。

脱毛がすごい

前回の入院の時も経験しているのですが、抗がん剤を使うと髪が抜けます。抗がん剤投与後、しばらくは変化がないのですが、2～3週間くらいすると突然大量に抜け始めます。今回も同じように、抗がん剤投与後2週間ちょっとで急に来ました。

一気に抜けだした時に困るのは、抜けた髪の処理です。朝起きると、枕元に髪がどっさり。2度目とはいえビックリします。

これを手で片付けるのは大変です。ここであると便利なのが、コロコロクリーナー（でいいのかな？）です。コロコロ転がしてゴミをくっつけて取るアレです。

朝だけでなく、その後もちょっと動いているだけで、気づくと髪がいっぱい落ちてるという状態になるので、コロコロがあるとそのつど簡単に取ることができます。

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この脱毛については、抜ける前に刈ってしまうのが一番手っ取り早いです。どうせ抜けるのだから、先に自分で無くしておくということです。自分の気持ち次第ですが。

本当は入院直前に丸刈りにするつもりでしたが、緊急入院でそんな暇もありませんでした。

スキンヘッドになりました

そんなこんなで大量脱毛の時期に入ったわけですが、ほうっておいてもすべて抜けるわけではありません。中途半端に残ります。それがなかなかカッコ悪い。

なので、もう剃ってしまおうと考え、母にカミソリできれいスッキリ剃ってもらいました。前回の入院のあとに一度やっているので、抵抗はありませんでした。むしろもっと早くやっておけばよかった。

ただ、病院側に何も言わずやったのは、ちょっとまずかったかもしれません。血小板低いのにカミソリとかダメかも。そのあと特に何も言われなかったけど。

経過

24日目の血液検査結果です。

項目名	結果	単位	基準値	前回比
白血球(WBC)	0.5	103/μl	4.5～8.5	±0
ヘモグロビン(HGB)	7.2	g/dl	14～18	-0.1
血小板(PLT)	3.8	104/μl	13～40	-1.3
芽球(Blast)	0	%	-	±0

変わらずですね。

移植に向けていろいろな検査があります。その一環で蓄尿をしました。これは、24時間分尿をためて、腎臓の機能を調べるというもの。健康診断でやる尿検査よりも、より詳しく正確に検査するために行うようです。

（参照：腎臓病の検査：尿検査：大阪府立急性期総合医療センター腎臓高血圧内科）

方法は、尿をトイレに流さず、カップに入れて、それを用意された蓄尿用の袋にためていくというものでした。

移植まで2週間を切って、準備が少しずつ始まってきました。