2013年10月22日

赤血球や血小板などが作られる新たな仕組みを発見

造血幹細胞から赤血球や血小板などが作られる新しい仕組みを発見したと、東京大の中内啓光教授らが米科学誌セル電子版に発表しました(2013年8月30日)。

従来の学説

血液細胞の親玉である造血幹細胞は、自己複製能(分裂により自己と同じ細胞を作り出せる能力)と、多分化能(すべての血液細胞に成熟できる能力)という能力を持っています。

従来の学説では、造血幹細胞が自己複製能力を失い「前駆細胞」という細胞になり、徐々に赤血球・血小板・白血球などの成熟した血液細胞に変化していくと考えられてきました。

新しいメカニズム

遺伝子操作マウスを使った実験によって、造血幹細胞以外にも自己複製能力を持つ前駆細胞が存在することが発見されました。また、この前駆細胞から赤血球・血小板・顆粒球が作られることも分かりました。

意義

今回の発見は、赤血球や血小板などが作られる仕組みについての従来の学説を覆すものだそうです。

この発見によって血液細胞が作られる仕組みをより正しく理解することで、iPS細胞やES細胞から血液細胞を作る再生医療や、白血病などの血液疾患の研究や治療につながることが期待されます。

参照

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