分子標的薬の登場で、治療成績が飛躍的に向上した慢性骨髄性白血病。効いている間は生涯飲み続けることが勧められるが、高額な薬代の負担や副作用に苦しむ人も多い。服用して一定期間がんが消えた後に中止を試みる研究が全国で始まっている。慢性骨髄性白血病(CML)の治療で使われる分子標的薬は良い治療成績を残していますが、寛解を維持するために薬を飲み続ける場合、長期にわたって医療費の負担や副作用に悩まされます。
-慢性骨髄性白血病 がん消えた後で…高額な薬 服用中止の試み : 最新医療 ~夕刊からだ面より : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)(2013年9月26日)
そんな中、2010年にフランスの医療チームから以下の発表がありました。
慢性骨髄性白血病患者でグリベックを服用して、寛解が2年以上続いた後に中止したところ、2年(後に3年)たった時点でも約40%が再発しなかったという結果だった。再発したとしても、グリベックを再び始めれば100%が改めて寛解に至ることも確認された。再発したとしても服用を再開すれば寛解するということは、継続して服用する必要がなくなり、経済的・身体的負担がかなり軽減されると思います。
日本でも、一定期間の寛解後に分子標的薬の服用を中止する臨床研究が始まっているそうです。
ある程度長期間のモニタリングが必要となりそうですが、そうやって医療の無駄が減っていくのはいいことだと思います。不要な薬は飲まないに限ります。
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