当時の日記
入院116日目、移植後79日目
体重46.2kg、体温36.8℃→上がらず。
なんか手先が震えて字がうまく書けない。
今日も暇でした。
入院117日目、移植後80日目
体重46.1kg、体温36.8℃→37.6℃→36.9℃→37.4℃→37.2℃。変な動き。
熱が久しぶりに上がった。気配がなかったからびっくりしたよ。38℃まで行くほどではなかったので、その点は一安心。
手の震えがおさまらない。ていうかひどくなっているような気もする。手だけじゃなくて、体全体で動きが定まらないような感じ。字を書くのに時間がかかってしょうがない。この日記はいいとして、これじゃちゃんとした書類が書けない。ペン書きとか無理。
入院118日目、移植後81日目
これを書いているのは、実際は2日後。手が震えるからってサボってました。おかげでこの日何があったかほとんど思い出せません。
入院119日目、移植後82日目
上と同じであまり覚えてない。
が、退院の話がいよいよ具体的に出てきた。今、焦点となっているのが、マグネシウムが少ないこと。対処としてはマグミットを飲んでるのだけど、これは下剤の作用もある。そこで、下痢になったら中止して点滴に変更する、大丈夫なら退院ということになった。
手が震える
この時期、手先がプルプル震えるという状況に悩まされるようになりました。日記を見返すと、これ以前から少しずつ震えが出ていたようですが、このころになってはっきり自覚できるほど震えるようになりました。
これは、毎日飲んでいる免疫抑制剤（プログラフ）の副作用だそうです。
震えは小刻みで、生活に支障が出るようなレベルではないのですが、一番困ったのは字を書く時です。ペン先があらぬ方向へずれていってしまうので、何度も書き直すハメになるのです。
鉛筆やシャーペンの場合は消して書き直せばいいですが、ペンの場合は一発書きなので大変でした。すごいプレッシャーが。。
血液検査結果
移植後81日目の結果です。| 項目名 | 結果 | 単位 | 基準値 | 前回比 |
|---|---|---|---|---|
| 白血球数(WBC) | 3.9 | 103/μl | 4.5～8.5 | -1.1 |
| ヘモグロビン(HGB) | 13.7 | g/dl | 14～18 | +0.4 |
| 血小板数(PLT) | 4.4 | 104/μl | 13～40 | -0.2 |
| 炎症反応(CRP) | 0.20 | mg/dL | 0.50未満 | ±0 |
| 項目名 | 結果 | 単位 | 基準値 | 前回比 |
|---|---|---|---|---|
| 血清マグネシウム | 1.5 | mg/dL | 1.7～2.6 | -1.9 |
| AST | 60 | IU/L | 10～40 | -3 |
| ALT | 121 | IU/L | 4～44 | -11 |
| LD | 214 | IU/L | 107～245 | +1 |
マグネシウムが、点滴を中止した途端、ものすごい勢いで下がっています。基準値を往復でまたぐという離れ業。
退院まであと少し
長らく悩まされた謎の熱はなくなりました。
この時点で、退院への焦点は、「すべての薬が家で使えるかどうか」ということになっていました。
肝臓の数値はまだ高めですが、じわじわと下げていて、少なくとも悪くはなっていません。強ミノの点滴の代わりとしては、ネオファーゲンCを使うことができます。
したがって、残る問題はマグネシウム濃度です。マグネシウム補給用の錠剤としては、マグミットがあります。ただし、マグミットは下剤としても使われる薬なので、下痢になるかどうかが鍵です。
つまり…
- 下痢になる→点滴を使うしかない→退院延びる
- 下痢にならない→マグミットを継続可能→退院できる
…という状況です。（どちらにしてもマグネシウム濃度が上がってくれば、無条件でクリアですが。）
このように、退院への条件も実質あと一つとなりました。シャバの空気まであと少し！
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