【2-22】入院39～40日目：退院前夜

当時の日記

入院39日目。

体重50.7kg。体温忘れたけど問題なし。首痛でろくに眠れず。隣の人のいびきがすごかったけど、それよりも首の痛みのほうが大変でした。鎮痛剤が効くことが分かったので、いざとなればそれで何とかできるけど、きついことに変わりなし。余分に薬飲みたくないしね。

相変わらず夜は首痛が悪化。動けなくなるので鎮痛剤を服用。寝ることにはなんとかおさまる。

入院40日目。

体重50.3kg。朝の体温36.7℃。首痛は今はいい感じ。夜にかけてどうか。

今日が実質入院最後の日。明日は昼には病院を出るからね。妙な感慨がある。もちろんうれしいです。この入院生活は、体にはまったくストレスがなく、心には普段にないストレスがあった。だから油断してると体は弱るし、心はどんどん黒くなる。退院したら少しは外に出て、散歩のひとつやふたつしないと。

家帰ってPCを以前のようにずっと触っているかどうかは分からない。この約6週間でPCなし生活に完全に慣れてしまった。iPadとAndroidのコンビでほとんど事足りてしまった。PCがほしいと思った場面はほとんどなかった。俺のデジタルライフが入院を境に変わるかも。もしかしたらPC生活に戻るかもだけど、PCなしでもやっていけると分かったことは収穫。

夕食後、首痛がじわじわやってきた。けど昨日までと比べるとだいぶマシ。まだ動ける。けど安静にしておこう。

持ってきてよかったiPadとスマホ

入院生活に際して持ち込んだものの中に、iPadとスマートフォンがありました。

実は入院前はどちらもあまり使いこなせていませんでした。特にiPadはホコリをかぶりかけていました。しかし、入院中はパソコンもないし、これらのデバイスを使うしかなかったので、毎日いじっていました。

そうすると、知らなかった機能やおもしろいアプリなどをどんどん発見できて、すっかり手になじむようになりました。元々こういうデジタルなものは好きなので、いじり出したら楽しくなってハマってしまったのです。

情報収集やちょっとした買い物も病院のベッドから普通にやってました。取り回しの良さや起動の速さなども魅力です。パソコンがあればなあと思ったシーンもありましたが、なくても何とかなりました。

経過

首の痛みのことばかり書いてますね。最初のころの便秘の時といい、この入院は本題の白血病とは関係ところの問題ばかりが目立ちました。

白血病は体の中の問題で見えない上に、安静にしていると自覚症状がほとんどないので、現状が良いのか悪いのかなかなか実感できません。患者としては血液検査の数値と先生の話で判断するしかありません。

というわけで入院40日目の血液検査の結果です。

項目名	結果	単位	基準値
白血球(WBC)	1.2	103/μl	4.5~8.5
ヘモグロビン(HGB)	9.1	g/dl	14~18
血小板(PLT)	2.6	104/μl	13~40
芽球(Blast)	3	%	-

白血球がやっと1を超えてきました。血小板が相当低いです。血が止まりにくいということですから、退院後はケガに気をつけないといけません。

いよいよ次の日は退院です。こうなってくると不思議なもので、隣の人のいびきとかどうでもよくなってました。