当時の日記
入院55日目、移植後18日目、断食13日目
体重51.0kg、体温平熱。体重が減った。けどまだむくんでる感じがする。
最近悪い夢ばかり見てる。ぐっすり眠れないし。
下痢が治らない。水です。治ってくれないと飯が食えない。これはけっこうきつい。
昨日から血圧が高めなのが気になる。
白血球が1.2に。次の採血の結果によって生着が確定する。
入院56日目、移植後19日目
体重50.4kg、朝の体温37.6℃。朝から体温が高い。そこそこ眠れたから調子がいいのかなと思ったらこれだよ。38℃超えなきゃいいけど。
赤血球輸血あり。
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少しずつ食事を戻していこうということで、まずは飲み物、ゼリー類から始めることに。
昼食では、大豆スープってのをもらったんだけど、これがまずい。もう飲みたくない。
これを飲んだあと、腹がグルグル、下痢が。これはしょうがない。2週間も水以外入れてなかったのだから、胃腸の機能が低下してて、そこに何か入れればこうなる。
夜はゼリーのみ。明日からは親にヨーグルトを持ってきてもらうことにした。
生着にリーチ
移植後18日目の血液検査結果です。項目名 | 結果 | 単位 | 基準値 | 前回比 |
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白血球数(WBC) | 1.2 | 103/μl | 4.5~8.5 | +0.6 |
ヘモグロビン(HGB) | 7.1 | g/dl | 14~18 | -0.3 |
血小板数(PLT) | 1.1 | 104/μl | 13~40 | -1.3 |
好中球数(NEUT) | 0.74 | 103/μl | 2.23~4.35 | +0.51 |
炎症反応(CRP) | 2.09 | mg/dL | 0.50未満 | -0.82 |
白血球が増加中、CRPは体温の安定とともに減少中。
ここで注目は、好中球数(NEUT)です。移植されたドナーさんの造血幹細胞が患者(レシピエント)の骨髄内に入り、患者の骨髄として各血球を造り出すようになることを「生着」と言います。移植後、
好中球数(NEUT) が0.5(×103個/μl )以上の日が3日続くと生着となります。
この日の採血では0.74となり0.5を超えてきました。次の採血が2日後なので、その結果が0.5以上あれば生着が確定します。
断食終了
およそ2週間続いた断食状態が終わりました。断食とは言っても、栄養や水分は点滴から入れていたので、お腹が減るということはあまりありませんでした。慣れてしまえば別に困ることもなかったですが、ときどき甘いものがほしいと思うことはありました。
飲まず食わずだった主な理由としては、下痢、高熱、のどの炎症があったのですが、熱は落ち着き、のどの炎症もほぼおさまったので、少しずつ食事を摂っていこうということになりました。下痢は続いていますが、そこまでひどくない(本人としてはつらい)ということと、このまま胃腸を使わないと衰えてしまうということで決まりました。
最初に出てきたのが、紙パックの大豆スープなる飲み物。これが本当にまずい。成分を見てみると体に良さそうなものがたくさん入っているようですが、1本飲むのにすごい苦労しました。
飲んだらすぐにお腹がグルグル言い出して、トイレに直行。胃腸には、ダメージがある上に、2週間ぶりにものを入れたのだから、当然の反応ですね。
ちなみにこの大豆スープ、看護師さんが言うには、評判は良くないそうです。そりゃそうだ。その後の食事でも出てきて、1,2本は我慢して飲みましたが、やっぱりダメだと観念してそれ以降は遠慮させてもらいました。
他にはゼリーも出ました。こちらはいたって普通のゼリー。久しぶりに甘いものを食べられました。
このように、最初は胃腸に負担をかけないように流動食からでした。
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