2012年5月25日

[6-1] 移植後21~23日目:食事の改善中

こんにちは。新しい章の前に、記事を何か挟もうかと思ったんですけど、このタイミングで出すネタが浮かばなかったので、このまま6章始めます(^_^;)

この章では、クリーンルームを出てから退院までの期間のことを書いていきます。

では、よろしくお願いします。

当時の日記

入院58日目、移植後21日目

体重51.7kg、体温(朝)37.6℃。

体温があいかわらず高め。最近、波のように上がったり下がったりしてる。先生は、白血球が増える過程で熱が上がることがあると言ってた。何であれ、原因を特定してほしい。

午前中に熱が上がった。このときはカロナール(錠剤)を飲む。

一旦下がるが、夕方あたりに再び上がる。次は点滴の解熱剤(ソルコーテフ)。こっちのほうが今のところ効きがいい。

39℃とか40℃の時よりはつらくはないけど、動けない時間が一定期間できてしまう。
入院59日目、移植後22日目

体重51.7kg、体温(朝)36.8℃→(昼)36.9℃→(夕)37.0℃。

ここ2日はちゃんと眠れてる。ただ寝汗をかいてるから、多少熱はあるのかも。

血小板輸血あり。

昼食は重湯、夕食は三分粥を出してもらった。おかずも増えて(と言っても飲む系のものばかりだけど)、少しずつ食事っぽくなってきた。

ただ、食べた後に下痢を催しているから、あまり急がないほうがいいかも。

ヨーグルトとかを使って、腸内環境の改善を模索中。
入院60日目、移植後23日目

体重52.0kg、体温(朝)36.7℃→特に上がらず。部屋が変わってから、睡眠の調子は悪くない。

食事は変わらず、腹の調子は悪くないと思うんだけど、一食に一回くらいは便が出る。でも連続で出るようなことはなくなったから、改善はしてるのかな?まあ、少しずつやるしかない。

運動もしたいけど、点滴がジャマだな。

ここからの治療方針は?

やることはクリーンルームいたときとあまり変わりません。GVHDや薬の副作用に対応しつつ、血液の数値の回復を見ていきます。クリーンルームを出たとはいえ、感染には引き続き要注意です。

GVHDについては、症状や免疫抑制剤の血中濃度を見つつ、免疫抑制剤の量を調整していきます。免疫抑制剤は、少しずつ量を減らしていけるのが理想です。

免疫抑制のバランスというのは非常にシビアな問題です。抑制しすぎると、移植した新しい免疫システムが白血病細胞を攻撃してくれる作用(GVL効果)を抑えてしまいます。逆に抑制が少なすぎると、重度のGVHDが起こってしまう恐れがあります。

私は素人なので詳しいことは分かりませんが、ドナーとレシピエントの相性などで変わってくると思うので、そのさじ加減は難しいと思います。

目下の課題は、食事の改善

そこそこ順調にクリーンルームを出て、直近の問題は、食事を少しずつ通常に戻していくことでした。

数日前まで約2週間の断食をしていましたし、下痢も続いているので、流動食から固形食へと様子を見ながら少しずつ変えていきます。

最初は、変な紙パックスープやゼリー、プリンだけという、食事と呼べるのか疑問なメニューでしたが、重湯と三分粥が登場しました。と言ってもまだしゃびしゃびなので、「食べる」というより「飲む」というのが正しいです。

食後、たいてい便意を催しトイレへ行くことになります。下痢がひどい期間に、腸から善玉菌も出ていってしまったんじゃないかというわけで、見舞いの親に頼んでヨーグルトを買ってきてもらい、毎食食べて、腸内環境を改善することにしました。

食事が固形になるにつれて、下痢が改善していくことを期待したいところです。

血液検査結果

移植後22日目の結果です。
項目名結果単位基準値前回比
白血球数(WBC)2.0103/μl4.5~8.5±0
ヘモグロビン(HGB)7.5g/dl14~18-0.3
血小板数(PLT)1.7104/μl13~40-0.3
炎症反応(CRP)0.75mg/dL 0.50未満-1.12

調子よく上がっていた白血球数が停滞しています。そんなトントン拍子では上がらないということでしょう。他の血球も上がらず、全体的に動かずでした。

CRPはストンと下がって、回復が明確になっています。基準値入りも間近です。

体調

熱が時々思い出したように上がったり、胃腸の調子がよろしくなかったりしますが、全体的に体調は上々でした。

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